鳥取県商工労働部の主催により、㈱レクサーリサーチ・一般社団法人グリーンCPS協議会の講師を招き、「CO2排出量算定ワークショップ:デジタル・ツールを活用して、製品ごとの排出量算定の基礎を学ぶ」が、2023年10月23日に鳥取県庁で開催されました。
このワークショップは、鳥取県 令和5年度サプライチェーンCO2排出量見える化事業として、<第1弾!>セミナー「サプライチェーンCO2排出量見える化・削減の最新動向」(2023年9月1日開催)を受け、第2弾として開催されました。
ワークショップには、鳥取県内の17の企業・機関より約30名が参加し、グループワークによる活発な議論を通して、製品のCO2排出量算定の基礎を学び、参加者より好評を博しました。
大手企業を中心に、製品の原材料調達から製造・加工・販売まで、サプライチェーン上で発生するCO2排出量を把握する動きが広がり始めています。
このワークショップは、
を対象とし、仮想企業の製品ごとのCO2排出量(カーボンフットプリント:CFP)算定の流れを半日で体験できる講座で、LCA※の観点から、製品ライフサイクルの各段階のCO2排出量をデジタルツールを用いて数値化し、グループワークで削減方法の検討するものです。
※LCA(Life Cycle Assessment):原材料調達から、製造・輸送・販売・使用・保守・回収・リサイクル・廃棄に至るまでの間の環境負荷を定量的に把握する手法
以下、4つのステップにより、CO2排出量算出の基礎を学び、仮想企業の仮想製品(ハンバーガーショップでのハンバーガー製造)をモデルとして、製品のCO2排出量算定の流れを体験しました。専門家の伴走サポートのもと、LCAの観点から、製品ライフサイクルの各段階のCO2排出量をデジタルツールを用いて数値化し、グループワークを通じて削減方法を議論しました。
大久保講師(東京都市大教授)よりLCA及びCFP算定の基本的知識を学びました。
例題である “ハンバーガーショップのハンバーガー” のLCAを指導員のサポート受けて作成しました。
<個人ワーク>
まず、各個人でLCA作成しました。
<グループワーク>
各個人の案を持ち寄り、グループとしてのLCAを作成しました。
ワークショップ参加者より以下の感想が寄せられました。
また、今回のワークショップをふまえて 今後 取引先への報告・開示(サプライチェーン連携)や 自社ブランディングとして環境対応をHP等で発信 を進めていきたいとのコメントが寄せられました。
鳥取県 令和5年度サプライチェーンCO2排出量の見える化普及促進事業では、今回のワークショップの次のステップとして、<第3弾>個社別CO2排出量算定フォローアップ講座~デジタル・ツールを活用して、各社製品の排出量算定を試行する~を2023年11月より開始しました。
この講座は、各社の製品(サービス)を対象に、専門家の伴走サポートのもと、製品ライフサイクルの各段階のCO2排出量を数値化(見える化)するプログラムです。製品別のCO2排出量算定を通じて、CO2をはじめとした環境を意識した製品・サービス提供の意識醸成にも貢献します。
現在、鳥取県内の6社が受講中で、2024年1月17日に「CO2排出量算定フォローアップ講座成果発表会」を実施する予定です。県内企業6社による取組事例から学ぶCO2排出量算定の勘所をご覧頂けます。
お問い合わせ申込は下記から可能です。
お問い合わせ先:
鳥取県商工労働部商工政策課
〒680-8570 鳥取県鳥取市東町1丁目220
TEL: 0857-26-7602 / Fax: 0857-26-8117
E-mail : shoukou-seisaku@pref.tottori.lg.jp
*2024年1月17日「CO2排出量算定フォローアップ講座成果発表会」のお申し込みページ
一般社団法人 グリーンCPS協議会
〒103-0002 東京都中央区日本橋馬喰町1-5-12 Circles日本橋馬喰町10F