日時:1月17日(水)13:00~ 15:30
場所:鳥取県立生涯学習センター
鳥取県では、サプライチェーンCO2排出量の見える化のため、今年度、以下の事業を行ってきました。
【第1弾】セミナー「サプライチェーンにおけるCO2排出量見える化・削減の最新動向(9/1開催)
【第2弾】CO2排出量算定ワークシップ(10/23開催)
【第3弾】個社別CO2排出量算定フォローアップ講座(10月下旬~1月中旬)
この度、今年度の活動の締め括りとして、第3弾のフォローアップ講座で自社製品のCO2排出量算定に取り組んだ、県内企業6社による発表会を実施いたしました。
この講座では各社の製品(サービス)を対象に、専門家の伴走サポートのもと、製品ライフサイクルの各段階のCO2排出量を数値化(見える化)を受講された6社自身が行ってこられました。
発表会では、各社から、取り組んだ背景・狙い、算定時の課題、実施して得られたもの、自社事業にとっての今後の可能性などを発表して頂きました。
算定の対象 | 通信教育用タブレット端末 |
特徴 | 製造段階に加えて使用段階、最終処分(自社から見たスコープ3) |
気付き |
今回複数部門が算定用データ取得に協力したことにより、自部門におけるどのような情報がCO2排出量算定に影響しているのかを知ることができた。 今後他顧客においても環境への関心が高まり、同様に情報提示を要求されることが 予測されるため、今回の講座で学んだことを基に製品LCAを軸としたCFP算定 を継続的に実施していく必要がある。 |
算定の対象 | 自動車 足回り部品 |
特徴 | 製造設備の稼働計測から算定 (+省エネ設備の投入効果を策定) |
気付き |
何を調査し、どうGHG排出量に落とし込むか理解できてきた、また多くの企業が積極的に参加しているとことを実感した。今後は自動⾞業界の⼀員として積極的な取組を⾏っていきたい。 |
算定の対象 | 鳥取産ブドウ赤ワイン |
特徴 | 「原材料(鳥取産ブドウ)」の育成から製造まで+電力源変更の効果を策定 |
気付き |
各工程におけるGHG排出量の数値化により、次に取組むべき⾏動が明確になり、 GHG算出のためのデータ収集に関する意識、活動が理解できた。 また再⽣可能エネルギーを使う効果が定量的に把握できた。今後は顧客、市場に対しての付加価値の形成の視点で、ブドウ栽培によるCO2吸収を活かしたカーボンニュートラルへの加速を進めていきたい。 |
算定の対象 | 電気炊飯器内蓋 |
特徴 | MBOM(製造部品表)データを用いて、工程や部品が多い製品を算定 |
気付き |
算定には、かなり細かくデータを取る必要があるので作業が容易ではなかった。 また、より精度を上げるにはコンプレッサーのエアーの使⽤量の測定が出来た方が良いと感じた。 |
算定の対象 | 段ボール梱包材 |
特徴 | 輸送に注目して地域デリバリの優位性を示し、遠隔地のコンペティタに対する競争力を検討 |
気付き | 日段がCO2 に関心がある事を示すことができ、LCAを⾏う事で、自社の責務を明確にできた。 |
算定の対象 | 半導体産業向けプレス部品 |
特徴 |
IoT活用で1次データから算定、ユーザが求める「スコープ3」を提供 |
気付き |
CFP算定時にやるべきことが明確になり、日頃の原価管理等の発展形で対処できそうであることが分かった。 GHG低減は同時に原価低減につながるケースもあり、社会的な意義と同時に、原価低減にもつながる取組であると理解できた。 今回の算定で1次データ計測から待機電⼒の多さが分かったため、今後の削減活動に活かしていく。 |
大久保教授からの発表各社の紹介
各社の発表様子
発表後の修了証授与
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